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讃岐うどんツアー2004春。

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2004/04/18:作成
2004/04/19:更新(1日の出来事を2日かけて書き終わらない...)
2004/04/21:更新(飽きてきたし忘れてつつある)
2004/04/22:更新(やっと終わり)
2004/04/23:正式名称をいただきました。春。かぁ。

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ある日、1本の電話がかかってきた。

「讃岐うどんツアー行くけど?」
「はい?」
「讃岐うどんツアー」
「はい? ああ、うどんですか。」

というやりとりがあったかどうかはすっかり忘れたが、2004年4月18日の日曜日が空いていることを確認してその後も確認して、無事参加するに至った。このときまでに、既に6回を数えるこのツアーは、うどんを食べるツアーです。

何故か、最後だけ、ですます調になるぐらい曖昧な情報を元に、参加費 2-3000円(交通費) + うどん代(うどぅんでいではない)が財布にあることを、確かめた。
これまでにも何度か誘ってもらっていたが、うどんはおいしいけど、何もわざわざ四国までいかんだて、と思っていたんですが、たまたま財布が太いその日に電話がありたまたまその瞬間にうどんを食べてもよいかもと考え、たまたま「いきます」と答えたんである。

そんなもんです。たとえば、四国のうどんがおいしい、という言い古された事実を、自分の五感を使って「なるほど」と言うに至るきっかけというのは。

で、当日。
(※このページ、に限らず、一部大げさです。)

07:25-10:15TOP

家を7:25に出発。久しぶりの自転車だが、前日の内にパンクしていないことだけは確認しておいたため、ぎりぎりに出発。7:40までにバトルハイエース発着場に辿り着かなければならない。体力の衰えによる予想以上のダメージに舌を巻きながら、軽い嘔吐感を覚え耐え覚えて押さえ込んで、ちょうどシステムチェックが終了した頃合にうまく到着し、乗り換えてそのまま離陸。
途中各戦闘員を順次ピックアップし、1人の脱落者を出しながらもなんとか7名(415kg/想像)がそろった。(疲れたので、以降は普通で。)

目的地はもちろん讃岐。うどんを食う、いや、喰うことが目的である。龍野から山陽自動車道でどこかまで行き、瀬戸大橋をわたって世界のガラス館付近の駐車場で現地案内人2名(130kg/予想)と合流する予定になっている。

が、瀬戸大橋をわたる前に吉備サービスエリアで桃太郎ソフト(300円)を喰った。

画像無断引用元
左:吉備サービスエリア(下り線)
右:2003 ソフト自主トレ

吉備団子つき。吉備パウダーまぶし。穀物たっぷりが売り。こんなところで血糖値を上げてる場合ではないが、そこはそれ。

それから、瀬戸大橋通過中にも休憩を挟む。瀬戸大橋フィッシャーマンズ・ワーフで。瀬戸大橋に浮かぶオアシスである。本人がそういっている。だからそうなんだろう。

画像無断引用元
瀬戸大橋京阪フィッシャーマンズワーフ:旅の窓口

ここでは、なんとヘリコプターによる遊覧飛行ができる。遊覧しなかったが。4000円とか8000円とかである。5-6分である。東京タワーの高さである。デラックスと普通がある。ノリゴタエがある。パイロットに長めに飛ぶように言ってくれる、である。飛行しなかったが。

ここで、現地案内人から10:00頃合流の予定が少し遅れるという電話があったようで少しだらだらとするも、することもなくスルーする。

10:15-11:30TOP

集合場所に到着したが集合できないのでしばらく時間をつぶすことになった。すぐ近くに、ゴールドタワーが天まで届けとばかりに聳えていたが無視。 世界のガラス館四国店に向かう。

画像無断引用元
瀬戸大橋 京阪フィッシャーマンズ・ワーフ・ゴールドタワー

画像無断引用元
世界のガラス館(香川県・産業)

やはりというか、思考が幼いというか、一番高いガラス細工を探し始める。いや、100万円より高ければ十分である。見つかった。満足。

堪能しきって、上りはエスカレーターで下りは階段しかない建物を、3階から1階まで降りて、外に出てふらふらとしたり、つりをしていたひげの人と「なんかつれましたか?」「今、来たトコ」といった他愛も無い会話をして、ひげの子供がぬるぬるのちっちゃい魚を釣って触りたくなさそうにしているのを見て、嬉しくなる。

釣りは好きだが、魚は触りたくない。かつて「ごっつ」でダウンタウンの松本がやってたコントにそういうのがあって、びっくりしたことがある。というのはどうでもよい話で、なんとか現地案内人と合流できた。いよいよである。うどん。

以下、2004/04/19記述。

11:30-12:00TOP

讃岐の里(香川県綾歌郡宇多津町津の郷198-7)
ぶっかけうどん(温/小/240円) + えび天ぷら(150円)

画像無断引用元
左:讃岐うどん遍路
右:Yahoo!グルメ - 讃岐の里

写真はイメージです。こんなん喰ってません。

セルフの店である。セルフとは、盆を持って、自分で並んでうどんを頼み、ジャスコの惣菜コーナーのように並べられた天ぷらやちくわやエビや(って全部天ぷら)から、好きなのを適当に取ったり取らなかったりして、そのまま金を払って席につき次の人が金を払い終わるまでに食べ終えなければならない非常に苛酷なシステムである。嘘。

絶対に席まで店員が持ってこないマクドのようなシステムという感じ。とはいえ、マクドのように「席までお持ちします」というような「待たせる」ことが無いと確信できるスピードでうどんが提供される、まさしくファーストフードである。もちろん行列に並ぶのは仕方がない。

そんな話ではなくて、順番が回ってくると注文を聞かれる。これがすごく緊張する。はよせぇよ悩むな悩むな悩むぐらいなら帰れ、式のプレッシャーがびしびしと伝わる。でも、かけうどんとぶっかけうどんの違いとかざるそばにしようかとか小と大ってどうよ、みたいな疑問が出てるのにちょっとは考えさせてくれよ、といいたくなる。が、小心が優柔不断をねじ伏せて、ほぼ即座に「ぶっかけ小」と答えさせた。

「かけ」とは普通の汁の熱い、すうどん(いや、熱くないのも可能らしい。汁・麺それぞれで熱・冷を選べる)で、「ぶっかけ」はつけそば(うどんの説明でそばって...)のような汁と麺が別々にあって喰う直前に汁に麺をつけて食べるタイプのものの汁を麺にかけてしまった奴、と説明をもらった。

これ以降、すべて(可能な限り)ぶっかけを頼むことにしたが、熱くない。どちらかというとぬるい。これについて現地人に聞くと、「そうですよ。熱いのはかけです。」という「なぜ熱くないのか」ではなく「熱いのは何か」で答えが返ってきた。でもまあ、つけ汁はソーメンを想像するに基本的に濃いわけで、大量にかけたら腎臓が壊れるわけで、かけうどんに比べてS/M比(汁/麺比率)が小さいに決まってるわけで、そらぬるくなるワナ。

結局、「何が熱いのか」で戻された答えは非常に現実的なものだったと気付くわけです。えーと、何の話だったか。で、実際のうどんはというと、腰があるというか硬いというか、もちですね。うどんなんて噛まないし。おいしかったですが、多分、ジャスコの冷凍うどんでも同じ感想をいいそうな舌神経に感謝。

予想以上に早く喰い終わって、「次?」と聞くと、実際にそうすることに。

12:00-12:40TOP

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12:40-13:15TOP

うどん処 しんせい(香川県高松市新田町甲375)
ぶっかけうどん(あつ/大/350円) + ちくわ(70円)
うどん巡礼十八番

画像無断引用元
左:讃岐うどん遍路
右:新生うどん お品書き

うどん巡礼って何だ? と思ったが、インターネットで解決した。いや、してない。八十八箇所まわってないんだからしてない。意味はわかったけど。

で、この店はすごく客が多い、ように見える駐車場の埋まり具合だったし店内もそれなりの行列だったが、喰い終わってでてみると店の外にまで行列が伸びていた。「この時間帯であの込み方だとラッキー」らしい。この店から「大」にしてみることにした。ちなみに小は1玉、大は2玉である。大でも小でも喰った感じはおんなじ。確かに多いが、どっちにしてもほとんど噛まないわけで、一口目を入れてから満腹中枢が立ち上がる前にコンプリートしてるもの。

胃弱虚弱な健康不良胃薬大好きには、間違いなくよくない喰い方だが、この詰め込む感じはやめられない。とりあえず2軒目終了(うどん屋の数え方の単位ってなんだろう、新明解でも引くか?)。

13:15-13:40TOP

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ポプラ
リモーネ(500ml/148円)

画像無断引用元
お茶飲料コレクション
日本タバコカタログ06
たばこ タバコ 煙草 屋の cabin

リモーネを買った。エコーある? と聞くと無いと答えやがったので、安いのある? と聞くとうーんと答えやがったので、嫌がらせで300円もするラッキーストライクを買ってやった。

もはやエコー舌になっているので、ラッキーストライクが不味い。

13:40-14:15TOP

谷川製麺所(高松市東植田町)
うどん(小/150円)

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左:海老蟹研究所
右:香川のうどん屋さん

メニューも糞も、大か小、それだけ。渋い。辛い。さすがに3軒をはしごすると大は無理な気がしたので、小で。舌が壊れそうに辛い。麺はますますもちのよう。

ここまできてなんだが、食い物に関して何のポリシーも無いくせにうどんについて語るなんざぁ無理だ。語ってないけど。うどんをうどん以外のものにたとえている時点でだめだ。俺の知らないところで「うどん硬度」とかあるに決まってる、ビッカース硬度みたいな何かが。で、この硬さでこの汁はねぇだろ、とか、おう、この麺にこのだし(今思い出した、だし、だ。汁でなく)をぶつけてきたか、とかねぇ。言うことあるんだろうけど。

この店(?)のうどんのだしが既に辛いことを知らずに、なにかの辛い粉をかけて、喰って、カレー? と思った時点でだめだ。うどんを見て、うどんを聴き、うどんを触り、うどんを通す。だしを見て、だしを聴き、だしを触り、だしを通す。それが全てだ。カレーじゃなく。

14:15-15:00TOP

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15:00-17:30TOP

以下、2004/04/21記述。

さあ、次は? いや無理だ。そうでもない。やっぱり無理。というわけで、じっとしてるだけで体さらさら、気持ち爽やか、うどんが無い場所へ向かおうということになった。

その場所こそ、レオマワールド。じゃなくて、ニューレオマワールド。ニューである。新しいのである。リニューアルよりももっと新しいのである、多分。ニューじゃない方に1度行ったことがあり、なんだここはなんだこのちーぷさはなんだこのひろさはなんだこの(略)、だった。で、ニューである。

以前の姿を覚えていないが、構造はやっぱり同じでしょうねぇ。長いエスカレータ、端っこにある変な寺(?)、とかとか。

さて、ここでバトルハイエースキャプテンは船内でフローティングタンクに横たわり元気を取り戻すということで、乗組員と現地案内人の8名のみで、レオマを調査することになった。

レオマは、正面の長エスカレータを上ると、お土産屋の束にぶつかる。そこを左に向かうと遊園地、右に向かうと宿泊機能・結婚式場機能を兼ね備えた風呂、突っ切ると何か(15ディナール)に至る。さて、問題は、通行税を取られるということである。取られないのはお土産屋の集まる中心のみ。あ、あと長エスカレータも大丈夫。だが、左に行っても右に行ってもまっすぐ行っても絞られる。

とりあえず、左の遊園地に向かったが、入園料1000円を見て、1000円かぁジェットコースターなぁうーんおもちゃ王国のぉ子供がいっしょやったらなぁなどなど、早い話あまり興味を惹かれなかった。さてどうするかであるが、たとえ1人だけになってもたとえば長エスカレータのところでごろごろするのも平気な協調能力欠如アビリティ全開な身にしてみれば、ここは入らないでおこうと考えた。ところで、長エスごろごろもよいが、右にいくと風呂がある。大きそうである。どうせそっちもそれなりの値段だろうが確認ぐらいしてみてもよいかと考えていると、他にも2人ほどが遊園地に背を向けた。5人と3人。世界をやる気のある人とない人にあるいは協調性のある人ない人もしくは(略)に分けたら、多分異なるチームに所属しそうな感じで、ヨイカンジ。

といっても、結構いい天気で、なんの準備もしてないし伸びきってどうしようもない髪の毛を黙らせるねちゃねちゃの水分もなく、それでもなお、風呂もアレか、ということになって、風呂に向かった。宿泊機能付き、結婚式場機能付きの風呂に。結構遠い。途中こちらに向かって歩いてくる男女ではなく女男(って教科書、本当か?)が結構歩いてくる。ひょっとしてあまりの入浴税に皆引き返してくるのでは? など話ながら向かう。

ホテルに到着し4階のロビーまでエレベータで上りフロントに、風呂入ろか考えとんですけど、と尋ねてさあ値段を聞こかと思っていると、21日からです。という返事。18日なのに、じゃなくて18日なので。よく見ると脱衣場があるがその奥は明らかに工事中である。そういう様相の人たちも結構いる。がっくりとして近くの喫茶店で何かを飲もうかと席に座った。

ニューレオマワールド(香川県綾歌町)・ホテル レオマの森4F
アイスコーヒー(600円/高い)

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左:香川大学教育学部派遣教員のページ
ニューレオマワールド事前視察

右:アイスコーヒー

写真はイメージです。

以下、2004/04/22記述。

コーラ500円から始まる優柔不断には毒なメニューが出されたこと。すぐ決まるやろ、という感じで席から離れなかった店員を追い返して悩んで悩んでアイスコーヒーを3つ頼んだこと。ガムシロップが0.7人分とフレッシュ(? 白い奴)が1.2人分しかなかったこと。少しだけ嫌な感じで全然足りひん持ってきてと店員を呼びつけたこと。予想以上に嫌な感じが出たので嫌な感じがしたこと。

実はスルーしたおもちゃ王国に、田宮模型の何かがあったこと。こんな所にまで進出しているYahoo BB! のブースでひまわりの種をもらったこと。バドガールな呼び名も知らない格好をしていたダルそうな女がいたこと。ひまわりの種とは知らせずに、ブースに引き込むために「プレゼント引換券」と称して「本日限り」という無期限用紙を渡されて、まんまとブースに向かったこと。もうYahoo!やってんで、といったこと。ひまわりの種が3粒だったこと。どっかにいってしまったこと。箇条書きに飽きてきたこと。以下略。

17:30-17:50TOP

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17:50-18:20TOP

小縣家(仲多度郡満濃町吉野1298-2)
しょうゆうどん(大/525円)

画像無断引用元
左:讃岐うどん遍路
右:しょうゆうどんの食べ方

最後に、もう一度うどんである。この店は少し画期的だった(日本語おかしい)。まずなによりもまず大根が出てくる。生で、しかもほぼ1本。6人という人数もあるだろうがありえない量の大根をおろさねばならない、誰かが。もう大根おろしの浅いふちからは表面張力も簡単に破れ対称性も破れ次元は綻び応力が一気に高まった1点をめざして大根以外に喩えようもない匂いを持つ汁が殺到しこぼれた。本来お茶を飲むための茶碗にすりおろし大根と汁を移しながらなお汁を生産する。

するとしょうゆうどんである。しょうゆとうどんが運ばれてきた。マジでうどんである。なにもかかっちゃいねぇ。どんぶりばちにうどん。右を見て左を見て途方にくれて右を見ると、経験者が先陣を切っていた。先ほどの大根を上にのせ、しょうゆをかけた。それから喰い終わって客が抜けた席からすだちのビンをゲットしそれもかけた。以上。

しょうゆうどんというより、しょうゆとうどんである。でも、うまい。なんというかおっさんになったのか、うまい。ただ、これはうまいだろうなぁというのが何となく喰う前には分かっていたような気がする。多分誤解だが、うどんってのどごしが全てでしょう。基本的に白飯と同じようなもので、白飯をあとの胃痛を考えないようにして噛まずに呑み込んでみた時の気持ちよさを、後悔することすら想像させずにさせてくれる(ややこしい)、のどごしフードでしょう。

こうなったとき、もちろん普通のすうどんもアレですが、あっさりを追及して、味無いやん、といわせるぎりぎりまで攻めてこの形になってるんだろうから、うまいだろうなぁという予想はしていましたとも。で、実際にうまい。

いっつも妖しいが、今日はさらにかなりどうしようもなく日本語が妖しい。このへんで、以下略。

18:20-20:30TOP

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輸送費として1人あたり2000円を納めて解散。

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