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ごーまるさんのれんぱくさん -備前屋甲子宿泊譚-

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2006/08/01:作成
2006/08/04:2006/07/26(水) いざ鷲羽山へ追加。
2006/08/06:2006/07/26(水) 備前屋甲子到着追加。

2006/07TOP

3人目が生まれてから初めて旅行に行くことにした。いつもなら小豆島でのんべんだらりと過ごすところだが、今年は趣向を変えることにした。3人目が生まれたことで、軽四で押し切ることができなくなりフェリー代も馬鹿にならんのも理由のひとつ。

もともとは、鷲羽山ハイランドに楽しげな乗り物があるよなぁというところから始まった岡山・鷲羽山路線だったけれども、3人の子供は全て100cm以下。だれがその乗り物に乗るんよ、入場券兼乗り物フリーパスだろうがなんだろうが、乗らなければ意味なし。食べ放題の肉はどれだけ食べても店の勝ちな感じになってきたので、鷲羽山ハイランドはやめようか、でも鷲羽山は鷲羽山で、となった。

7/26(水)、7/27(木)、7/28(金)の3日間を有休をとって目指すは鷲羽山。

2006/07/26(水) いざ鷲羽山へTOP

出発の日。

6:30 ラジオ体操遅刻。

6:33 遅刻したのに、この日のラジオ担当者の持ってきたラジオが鳴っておらず、災害時の必須アイテム手回し式ラジオが、通常使用時にも手回しを強制し、途中からラジオ体操の放送が流れ出した。10何年かぶりで忘れてしまってたのと、周りの人も忘れてしまってるのか恥ずかしいのかあいまいな感じで、ふにゃふにゃした、似非ゆる体操になってしまった。一緒に行った長男も、今年はじめたばかりなので、周囲のゆる体操を真似しているようで、やっぱりゆるゆる。

9:30 車の距離メータ:2376km

ナビに目的地「びぜんやこうし」を入力。「備前屋甲子」あったよ。地図上の表記は「鷲羽山グランドH」。12:14到着予定。95km。

横から「やっぱりな」という声が聞こえてきた。「備前屋甲子」ってどう見てもチョット古い旅行情報誌に載ってない、絶対どっかのホテルが名前変えてると思う、多分写真から見てこれやと思ってたん。

というわけで、鷲羽山グランドホテル改め備前屋甲子にゴー。

あれ? あれあれ? チョット待て。これ2国に向かわせようとしてるでよ。と、よーく見てみると山陽自動車道経由になってる。岡山行くのになんで高速代払わすか。岡山ブルーライン通らせて、お願いナビアドン。しばらく別ルートを検索したり別ルートを検索したり、または別ルートを検索したりしてみたけれどもどうやっても通らせてくれないので、ナビなしで行くことにした。

9:45 高取峠を超えた麓の高野にあるガソリンスタンドでガソリンを満タンに。なんとリッター137円。いつも入れている2国沿いのスタンドだとノンサービス土日2円引きで131円。

途中店員(?)が「エネオス現金カード」作られますか、137円が134円になりますよ、それってクレジットカードみたいなのついてますか、いやついてません、それって今日から使えるんですか、いやつかえません。

今日この日に安いガソリンを入れたくて入れたくて仕方がない身としては、なんの役にも立たないカードを作るための手続きをした。

10:00 ダイソー赤穂店にチェックイン。実はこの前日に同じダイソーで購入した11点ばかりの商品を、突然開いたスライドドアからこぼして、次々と走る車に道路に塗りこめられてしまった(©鈴木光二)ため、改めて必要物品を最購入。

10:10 ダイソー赤穂店にチェックアウト。250号線をだらだらと走る。

10:30 岡山ブルーラインに合流。

10:45 一本松展望台で休憩。cafe on blue という喫茶店に入る。塩ソフトというなんか甘くなさそうなソフトクリームとバニラソフトの2択を迫られて、折衷案の塩バニラミックスソフトクリーム300円を購入。長男はメロンカキ氷200円、長女はいちごカキ氷200円。こんな時間に糖分バリバリ水っ腹間違いなしの食べ物を与えておいて、昼飯もっと食べろやと言う自分を想像して不思議になる。

店内メニューとテイクアウトメニューは、その店では違うらしかったが間一髪で勝手に席に座ってしまった家族連れに、店員も折れてくれて、まだお客さんが少ないからいいですよ、ということでネフの積み木らしきオブジェが壁にかけた板にボンド付けされた寒いぐらいの店内で、さらに体力を奪う冷凍食品を食べることができた。

宴もたけなわになると、子供達は腹いっぱいになってきたのと氷の冷たさと冷房の冷たさで外に出たくて仕方がないオーラを出し始めた。少しだけ残っていたカキ氷をもってその店のすぐ外にある席に移動。子供達がちゃんと食べたかどうかわざわざ気にして見に来てくれたりして、その店の店員はいい人たちだった。

食べ終えた後、これまたすぐそばの東屋に移動。長男はナナフシをゲット。こっちは犬糞を踏んだ。

11:30 一本松がどれかもわからずあまり展望もせず、この後つれまわされることになる哀れなナナフシを仲間に加えて一本松展望台を出発。

12:00 岡山ブルーライン離脱。30号線を行く。このままホテルに向かったところでチェックインできる時間はまだ先なのと、そろそろ子供達がいうほど食べへんくせにごはんーごはんーを連呼しだす時間帯になったことから、休憩場所を探すことにする。

さっきまで休憩してたやん、といえばそのとおりなんだけれども、岡山いくのにどうやったらそんなに休憩できるん、というのもまさにそのとおりでして、自分でも不思議ですがとにかく、おかやまファーマーズマーケット サウスヴィレッジを選ぶ。

以前、おかやまファーマーズマーケット ノースヴィレッジに行って、そのゆるさがよかったのかどうか自信というか記憶がはっきりしないけれども、そんなこんなで南村へ。

12:30 到着。車を降りると暑い、否、熱い熱すぎる。ふとまわりを見ると、子供づれの子供の方が浮き輪を持ってたり水着だったり。ひょっとして村の中にプールが!?

こんなところでプールはいる気なんて一切ないので、普通に無駄に大きな門を通過。ちなみに無料。プールは知らないけれども.

門をくぐったところで熱いものは熱い。とりあえず涼しそうな感じの3階建ての塔に入ってエレベーターで3階まで昇り、村全体を見回してみた。大きな芝生の広場と滑り台やらなにやらのある公園とプールが見えた。が、やっぱり熱かったのでまたもやエレベーターで1階まで降りて、そのままふらふらと日影になってそうな弁当を食べられそうなそれなりの場所を探す。

最初の1回の飯代を浮かせるための弁当を持ってきたりするから、異常な量の荷物になるわけだけれども、とにかくすぐ横に自動販売機の置いてある便所にも近い公園にも近い、ベンチのある日影を発見した。

食べ終わった後にペッタンコにたためる、ティッシュの空き箱リサイクル弁当箱2箱にぎっしり詰まった、おにぎり達と鶏のから揚げ達を、親子4人で平らげる。速攻で飲み干された子供達の水筒を見て、少しだけ考えて、せっかくの旅行という大義を名分にして、DYDOの自動販売機で、クリスタルレモンスカッシュと復刻堂かみかみオレンジを購入。

かみかみオレンジがこの後、大惨事の原因になるとは露知らず...

それはそれとして、食べ終えた後で塔から見えた滑り台やらなにやらのある区域で時間に子供達を放流。

14:27 なんだかんだでこんな時間に。岡山ブルーラインを降りたあたりからナビに頼り始めていたけれども、再び備前屋甲子を目的地に設定して出発。

途中、テリトリー内に迷わないのに十分な量の備前屋甲子公式看板が設置されまくっていたにもかかわらず、あまりに調子よく進んでいたので、ナビのいうことを全面的に信じることに。それでも確かに看板どおりに進んでいたのに、最後の最後であちゃらの方向に連れて行かれた。

15:08 もはや軽四じゃない身で、これ以上進んだら後戻りのきかないシュバルツシルト半径ぎりぎりセーフのナビ放棄決断で、なんとか到着。車の距離メータ:2485km(移動距離 109km)

2006/07/26(水) 備前屋甲子到着TOP

すごく晴れていた。ホテルのすぐ前にプールがあり、駐車場が。どこにおいても灼熱地獄やなぁと思いながら、停車。すると、従業員が寄ってきて「宿泊ですか?」と。「そうです」と答えると、屋根付き駐車場へ案内してくれた。

さあ、親二人子二人赤一人、合計5人分の念入りパッキングを紐解いて、部屋に持ち込むときがきた。子供を降ろそうとして後ろの座席に行ってみるとなにやらシットリ感が。湿っているような濡れているような、そう、DYDOの復刻堂かみかみオレンジの残り3分の1をこぼしたかのような濡れ具合、果粒入り。「おまえらー!」てな感じでやさしくやんわりとヘコませて、後で掃除に来ることを忘れないように何度か念じてから、とりあえず荷物搬入に専念することにした。

ところで、今回トラピックスで備前屋甲子を知り、トラピックス経由で備前屋甲子を予約した。トラピックスには「見晴らしの悪い3階の部屋、安め」と「見晴らしの良い4階以上の部屋、高め」が設定されていた。確認すると、3階から4階へ昇るには+4000円のお布施が必要のこと。備前屋甲子に直接問い合わせてみると、「トラピックス経由のお客様は全て4階以上」みたいな放っといてもよさそうな方向に転びそうな感じがしたのと、3泊するので実際に止まった部屋があまりにアレなら途中で代えてもらおか、という結論にして「安め」を選択した。

実際の部屋は「ごーまるさん」数字で書くと「503」。部屋番号のとおり「5階」。良かったー4000円追加せんで。

入ると、いきなりえらくでっかい太鼓が置いてあった。そして、大好きなホテルのロビー。なぜかはわからないけれどもホテルのロビーの柔めのソファーと豪奢な灰皿とタバコがパーフェクトコンボとして刷り込まれてて、多分他の人よりも幸せスイッチゆるめ、効用曲線即飽和体質、超豪華会席料理よりもマクド好きが、改めてホテルホテルホテルを頭の中で連呼しているのに気づいた。しかも温泉温泉温泉。温泉ですよ。あーもう。

これから3日間毎日何度も乗ることになる、5階へのエレベータには、貸切家族風呂の案内が。「これ行こか」と話をしながら部屋へ。子供達を部屋に押し込んで、返すカタナ(言いすぎ)で、かみかみオレンジをなんとかしに再び駐車場に戻った。車を降りるときに駐車場の片隅に確かに灰皿があったことをぎりぎり思い出して、エコーとライターを握り締めながら。

こんなときのために持ってきていた「捨ててもよいタオル」で、チャイルドシートや、こんなときのために床には閉店直前の西松屋で購入していた100円の床マットを拭いたり、まだ持っていかないといけない荷物を見つけたり、ベビーカーがあるやんとヘコんだり。

なんとか掃除と準備を終えて、灰皿にたどり着いた。ふと見ると、駐車場へ案内してくれた従業員が、客を案内した後のカルーイ休憩中。もちろん話しかけた。

「ひょっとしてホテルの中、禁煙なんですか?」

タバコを吸うということが、悪、な世の中なので、タバコを吸うということで「敵の敵は味方」理論が成り立つことがある。この場合がそうだった。

「そうです、あ、従業員はですよ。お客さんはロビーと部屋と、何箇所かにある灰皿のところで吸っていただいていいんですが、従業員はだめですねぇ。お客さんの前で吸ったりするのも」。

前にJRの駅で、どれだけ嫌がらせするか、といいたくなるぐらい、駅のホームの端っこに喫煙コーナーが追いやられたとき、その喫煙コーナーに駅員がいて「駅員の人でもココで吸うんですねぇ」と話しかけたことがある。別にそこからどうなるわけでもないんだけれども、何かこう、客と従業員の壁を簡単に乗り越える何かが得られることがある。もちろん乗り越えてないのかもしれないけれども、客と従業員をつなぐ超えられない仮想壁(当然従業員側の方が傾斜がきついわけで)があるとして、喫煙がその壁にトンネルを掘ったような、その壁を迂回する形で話をしているような、そんな錯覚にとらわれるような感じ。

今回の従業員は、それが顕著に出てきた感じ。そんな中、このホテルに泊まろか、と決まった時点から木になっていたことを聞いてみた。

「備前屋甲子って、チョット変わった名前ですよねぇ。なんか由来とかあるんですか?」

「もともとこのホテルは鷲羽山グランドホテルだったんです」備前屋甲子の名前の由来が今明かされる。

3年ぐらい前かな、そのぐらいに鷲羽山グランドホテルが倒産して...これを今の社長の(このあたりの誰の誰が何を、をはっきり記録してないんで忘れてます。段落冒頭の3年前も怪しいです)が、買い取って『鷲羽山グランドホテルあさひ』に、そこからさらに名前を変えて(なぜ名前を変えたのかも忘れました。確かに聞いたんですが...)今の『備前屋甲子』になったんです。

で「鷲羽」は当然つけやすいしわかりやすいけれども、いろんなところが「鷲羽」を冠しているでしょう。鷲羽山下電ホテルや鷲羽山ハイランドホテルとか。それじゃあ目立たんということで、このあたりがむかし備前と呼ばれていたことから「備前」を使おうと。

それから、「甲子」ですが「甲乙丙丁...」の一番最初の「甲」と、「子丑寅卯...」の一番最初の「子」これを合わせて「甲子」としたんです。

「へー、そういえば」と、この話を聞いて、カーナビの地図が鷲羽山グランドホテルになっていたことを話した。それとナビがえらい道を教えてくれたことも。「カーナビ自体が新しくても中に入っている地図は最新といっても作った時期の1年ぐらい前になりますからねぇ。どんなナビですか?」そういうわけで、エンジンをかけてカーナビを起動して、画面と地図の表記を見せることになった。こういう従業員はかなり好き。

その他、この辺でビールを買うんだったらどこがいいか、ということを聞いたり、聞いたけれども地図が頭に浮かばないので良くわからなかったり、週休2日ですか、と聞いたり、ゆるゆるとタバコを吸いながら話をした。

16:00 時計を見るとえらく話し込んでいたことに気づいたので部屋に戻ることにした。「それじゃぁ」とその従業員に言うと「今日は夕日がきれいだと思いますよ。夕食のときか、温泉の中からかどちらかで楽しんでください」ということだった。ここは「夕日百選と癒しの宿 鷲羽温泉 備前屋甲子」なのである。

部屋に戻って「夕日がええらしいよ」ということと「備前屋甲子」の名前の由来を報告連絡相談して、家族風呂予約しついでに、チョット散歩行くことにした。

以前のホテルのときは、海岸に下りるための階段やらなにやらがあったようだが、まさに今から入ろうとしている家族風呂増設でその道も廃止されたようで、仕方なく別の、というか普通の道を散歩した。

...あんまりだった。路地裏という感じの海岸に出るまでの細い路地は良い感じだったけれども、蚊がいたことで評価ダウン。海岸といってもテトラポットでガチガチに固められててどうしようもなし。

それでも幼児幼児乳児なのでそれなりの時間になった。家族風呂を5時に予約していたのでホテルに戻ることにした。

16:50 部屋に戻ってきた。風呂の準備をして、やっと温泉にゴー。めちゃくちゃに熱い一日だったので、もう本当に。

16:50 予約したのは「貸切有料展望家族風呂 樽風呂 宝来の湯」。トラピックス予約なので1000円足せば入れるとのこと。50分間なんだけれども、従業員のメモ書きを見てみると「5:05〜6:20」となっていた。脱衣場での使う時間を抜いてくれてるような感じで、好感度アップした。

そして、樽風呂。これも本当によし。いうことなし。プールから見えてるんちゃうん、とか、すぐ横に設置された別の湯の家族の声が丸聞こえとかも含めて「家族用」と言えよう。子供も十分に楽しんでおり、家のシャワーとパワーの違うシャワーで頭もガシガシと洗えて、木炭入りのシャンプーでなにやら違った気分で、温泉とあまり関係のないところが記憶に残っているあたり、でかいだけの風呂でええんやんと自分に突っ込みたくなるが実際そうなんだから仕方がない。

結局与えられた時間を使い切る前にあがることにした。子供達が水がほしいと言い出したので、片付け(貸切家族風呂なので、予約にしたがって掃除や準備をしてくれるんですね、多分)に来てくれた従業員に、水がないかを聞いてみると、ここ(っていうのは増設された家族風呂のある場所)にあるのは水道だから飲まないほうがいいと思います。倉敷の水道はお勧めできないです、階段を下りてもらわないといけないんですが、温泉のところで冷やした蒸留水が飲めますんでそっちで飲まれたほうがいいと思いますよ、と教えてくれた。

もう、速攻で飲みに行った。蒸留水なので別に鷲羽山と温泉と関係ないんだと思いますが、今、この瞬間に意味のあるのは冷たい水なので全然オッケー。

18:30 さあ、後は晩飯ですよ。でもその前にもう一回一人で風呂に行くことにした。今度は夕日百選にも選ばれた何とかいう温泉のほうに。あーやっぱり温泉はえーのー。いうほど長く入れるほど強くもないんですが。温泉焼肉説です。焼肉も好きで好きでと思い込んでるんですが、チョット食べると腹いっぱいになってきて、焼いた肉を食べることによる効用ががっくりと減ってくる。これと同じで温泉温泉好き好きと思い込んでる割には、10分も入ると熱くなってきて出たくなる。温泉に入っていることで得られる気持ちよさがみるみる不快側にシフトしていきます。それでも、焼肉も温泉も好きです。

18:45 温泉一回目完了。7:00から夕食です。3泊するにあたって、「牛」「鯛」「蛸」のしゃぶしゃぶをそれぞれの夕食に設定していた。今日は「牛」。海沿いなのに「牛」。ひょっとすると牛窓の牛、嘘。

あっとその前に。家族風呂を予約して戻ってくるといきなり「わたしら専門用語でなんてよばれてるか教えたろか?」「どういうこと?」「わたしらなぁ、ごーまるさんのれんぱくさん、やで」。ああ「503の連泊さん」か。連泊かどうかは重要なんだろうなぁやっぱり。あと珍しいと見た。みんながみんな連泊するなら、連泊客は部屋番号だけで、一泊しかしない客こそ「503の一泊さん」と呼ばれるに違いない。

そういうわけで、このインパクトと韻踏みによる耳ざわりのまろやかさから、今回の旅行のタイトルに採用しています。

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